「すみだのみまもり」へようこそ! 東京都墨田区で高齢者のみまもり活動を行っているボランティア団体、太壱みまもりネットワークの活動を通してみまもりの目的や手法をご紹介しています。
太壱みまもりネットワークの日々の活動についてはブログ(すみだのみまもり)をご覧ください。

こちらからどうぞ。



みまもりの必要性

「安心」「安全」2つの観点でみまもりが必要です

-------------------1.背景-------------------

    私たちは「安心」「安全」2つの観点で、地域の「みまもり」活動が必要だと考えています。
    団塊の世代が75歳を迎えることで、介護・医療費など社会保障費が急増する「2025年問題」。特に東京都は変化が激しいといわれています。認知症患者・予備軍の増加、マンションなど集合住宅に暮らす地域との交流が希薄な住民も増えています。干渉されることを嫌う人もいるでしょう。しかし高齢者となり健康問題などに直面することで考えも変わってきます。そんなとき、みまもり活動が不安を「安心」に変えます。

    「安全」は、甚大な被害が予想されている首都直下型地震に備えたみまもり活動です。阪神淡路大震災の際、多くの人が“ご近所さん”に救出されたことは広く知られています。ふだんからどこに誰が住んでいるかを把握し、いざというとき助けに行く。みまもり活動による関係作りは「安全」への備えにもなるのです。

----------------2.日頃からできること----------------

    地域に慣れ親しんだ住民が「みまもり」活動を定期的に行うことで、小さな変化に気付くことができます。高齢者だけでなく子どもたちの様子などで変わったことはないかなど、住民目線で問題を発見して、大きな問題となる前に対策をとることにもつながります。
    心配される大地震への備えは、家庭で心がけるだけでは不十分です。引っ越してきて日が浅いなど地元住民との交流があまりない人ほど、防災訓練に参加するなどして、地域にどんな特性があり、災害時にどう行動するか知っておくべきでしょう。
    「みまもり」活動と、地域の防災活動は、ゆるやかに連携して地域を守っています。こうした日頃からの小さな積み重ねが、いざというときの「安心」「安全」につながります。

-----------------3.大災害時には-----------------

    過去の大きな災害を振り返っても、地震発生から行政による避難体制が整うまでには、どうしても時間がかかります。発生直後は町会防災部と協力し「サポート隊」を結成して互助活動を行い、2日目以降は行政と協力体制を築いてバトンタッチする、そこまでが地域の役割です。
    情報が錯綜することも予想されるなかで、住民からの生の情報を集め、必要な場合は救出救援につなげる。このときに役立つのが「みまもり」活動の台帳であり、活動を行ってきたメンバーの経験です。
    日頃の地道な「みまもり」活動と、地域の防災活動は、こうした災害直後の混乱を乗り切る、強い地域を作るのです。

太壱みまもりNWとは

私たちの活動を紹介します

    太壱みまもりネットワークは、墨田区太平一丁目の地域福祉活動です。
    民生委員・児童委員、地域包括センター、墨田区社会福祉協議会などと協力して、平成24年より町内のみまもり活動を行っています。
    ひとり暮らしの高齢者、高齢者夫婦だけの世帯などを中心に日ごろからのみまもりと声かけ行動を行って「地域の絆」を深めています。

墨田区太平はこんな場所

墨田区太平俯瞰
    JR総武線ほか「錦糸町」駅出口から東京スカイツリー方面に歩くと、駅前の繁華街を過ぎたあたりから碁盤の目のような町並みが広がります。
    約300m四方におよそ3300人が暮らすこの一帯が私たちの町です。
    区画の整った新しい町のように見えますが、これは江戸時代の「町割り」がそのまま残ったもの。
    江戸の本所(ほんじょ)地域の下町の風情と、新築住宅、大型マンションが混在する、まさに「東京の縮図」のようなエリアです。

みまもり活動をはじめた理由

太壱みまもりネットワーク発会式
    町内を歩くと「海抜-0.3m」といったプレートが目に入ります。海面下の町なのです。
    このエリアは30m下までが泥のため地盤が非常に脆弱でもあり、首都直下型地震が起きた場合の被害も心配されます。
    地域の中で日ごろから見まもりを行うことは、ひとり暮らしの高齢者が地域から孤立することを防ぐだけでなく、災害などのときにご近所同士が助け合える関係をつくることにもつながる。
    そんな思いから「太壱みまもりネットワーク」を設立しました。

春夏秋冬のみまもり訪問活動

みまもりグッズと訪問活動の様子
    みまもり訪問活動は春夏秋冬にそれぞれ1回ずつ、年4回行います。
    活動メンバーは現在17名、町内を4つのエリアに分けた4班が、地域ごとの実情をふまえて生みだした方法で行います。
    対象となる高齢者は約300人。訪問を受けたときに安心していただけるように、活動ではユニフォームとキャップを着用、訪問時には名札もつけます。
    玄関先では小さなプレゼントを渡して会話のきっかけを作るなど、グッズにはそれぞれの意味があります。

みまもり訪問活動を補う「薄暮パトロール」

薄暮パトロールの様子
    みまもり訪問活動の年間スケジュールの間にはさみ込むようにして、たそがれどきに行うのが「薄暮パトロール」。
    高齢者のお宅を訪問するみまもり活動に対して、薄暮パトロールは町内を巡回して子どもたちを含めた町全体の様子を見る、本来のパトロールの意味も持っています。
    参加者は男性が多め。歩くことで町内に詳しくなり、メンバーとも交流できるため、はじめて参加する方の入門としても参加しやすい活動です。

年4回の定例会、うち1回は地域福祉の「公開講座」

定例会の様子
    町会の役員も含めた勉強、交流会が年4回の定例会です。
    毎回30人以上が集まり、活動の報告、気づきなどを参加者間で共有しています。
    定例会に付け加える形で年に1回催される「公開講座」は、地域福祉をテーマにだれでも参加できます。
    地域の寺院の住職の講話、認知症サポーター講座、健康寿命をテーマにした内容など、地域福祉について理解を深めることができる内容で、毎回50~60人が参加しています。

沿革

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

地域のみなさんへ

みまもり活動で「ご近所デビューしませんか?」

みまもり隊メンバー
    リタイア後の人生をより豊かにするのは、ご近所とのほどよいおつきあいです。
    私たちのみまもり活動で50代、60代は若者。まず、みまもり活動の入門にぴったりな「薄暮パトロール」でご近所デビューして、若い力を発揮しましょう! マンション入居などで転居してきた方、管理組合のみなさん、現在、活動の範囲をマンションにも広げています。
    一緒に地域を盛り上げませんか? いつでも連絡お待ちしています。
    

民生委員が行政につなぎます

    みまもり活動の結果、高齢者の方の健康状態の悪化が判明したときなどの急を要する情報は民生委員が預かり、そこから本人同意のもと必要な情報だけを送ることで専門機関につないでいきます。

すみだのみまもり連絡会

    みまもり活動を始めると予期せぬ事案にも直面しますが、同じような活動をしている人たちと話し合い共有することで悩みが解決できるのではないでしょうか。
    平成28年度より近隣(本所地域)のみまもり活動グループが集まり「みまもり連絡会」をつくりました。ここでは個人情報の扱い、活動の財源、町内会や民生委員との役割分担など具体的な事案について率直に意見交換を行い活動に役立てていきます。
    連絡会に参加してみたい方やこれからみまもり活動を考えている方もお気軽にお問合せ下さい。すみだのみまもり活動をみんなで拡げていきましょう。

お問合せ

太壱みまもりネットワーク及びすみだのみまもり連絡会の活動内容を
もっと知りたい方、活動に参加してみたい方は下記まで
電話又はメールでお気軽にお問合せください。

お問合せ
東京都墨田区太平1-6-5
太壱みまもりネットワーク福祉委員会・事務局/斎藤
電話:03-3626-0731
e-mail:mimamori@deara.co.jp

下記が当ホームページのバナーになります。リンクしていただける方はご連絡よろしくお願いします。

関連リンク

私たちのみまもり活動は墨田区福祉保健部や墨田区社会福祉協議会
とも連携しています。具体的な高齢者支援内容について詳しく
お知りになりたい方は下記ホームページをご覧ください。

○ 身近な相談窓口、地域包括支援センターの場所や役割について
○ 高齢者向けのサービス内容、介護保険制度および認知症について知りたい。
○ 生活保護や生活困窮者に対する情報、生活資金や療養資金等の貸付情報がほしい
○ 墨田区内の福祉関連施設について知りたい 

などは、墨田区役所公式HPの「福祉・健康」へ

https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/index.html

○ 家事援助サービス「ハートライン21」やミニサポート事業について知りたい
○ 成年後見制度など、権利擁護について相談したい。
○ 町会や自治会の福祉活動に対する助成金制度について

などは、墨田区社会福祉協議会のHPへ

http://www.sumida-shakyo.or.jp/

当ホームページは「平成27年度東京都多様な主体の地域貢献活動による地域包括ケアの推進事業」として、支援を受け制作しました。